品質面
まず、品質面では部材の寸法や形状の標準化に加え、他の部材との配置をルール化することで安定した品質を確保します。最大のメリットはワイドスパンの施工が可能なことです。(例:最大無柱スパン60m程度)
また、プレハブ建物のように構造が固定化されることはありません。CADによるパーツ設計がなされるため、お客様のニーズ、土地の形状、法令上の制約を踏まえた個別の設計が可能です。もちろん、耐久性、断熱性、遮音性につきましても優れた性能を有しています。
工期面
工期面では、システム建築はそもそも現場施工の省力化と省職種化を基本コンセプトにしています。
具体的には、設計、部材等の標準化、部材配置のルール化に加え、現場接合方式の工夫、部材点数の最小化により、在来工法と比較して工事のスピードアップが図られています。
工期短縮のポイントですが、まず、鉄骨・屋根・外壁・建具が全体としてシステム化されており、無駄のない工程が可能なこと、そして施工図での部材加工が完了しているので現場での加工がないこと等が挙げられます。
コスト面
コスト面では、部材のパーツ生産はコンピュータと直結した生産ラインで自動化されているため、高品質のパーツが低コストで納入されます。
施工面では、通常の基礎工事に必要になる型枠工や鉄筋工の手配が相当数減らせる場合もあります。また、短工期のため、労務費用、仮設費用等が抑制されるため、全体コストの低減に繋がります。
完成後の保守コストですが、屋根や外壁は耐候性・耐久性が高いだけでなく、ALCなどに比べて塗膜の光沢低下や変退色が生じにくく、長期間美しさを保ちます。また、屋根・壁共、断熱性にも優れています。
このため、保守コスト、空調ランニンングコストを従来のALCと比べ削減することができます。
◆システム建築の施工事例
◆井上所長のコメント
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工場、物流施設、店舗など事業用施設についてはやはりシステム建築がお勧めです。
メリットとしては、短工期、高品質です。在来工法による施工管理と比較すると、仕様、工程が規格化されているため、短工期で建物を完成することができますし、高水準の品質確保に繋がります。また、ロングスパンで大きな空間を確保することができますので、お客様の使い勝手の面で優れているのではないかと感じます。